“自分の心を自ら愛を持って満たしておくこと”
これは私たち一人ひとりの大切なお仕事です。
17歳のころ、通っていたミッションスクールでシスターがこう話されました。
「ここにパンがあったら、自分で食べるのではなく、もっとおなかがすいている人を見つけて、その人に差し上げなさい。ここに水があったら、自分よりもっと喉の渇いている人に差し出しなさい」
まさにキリスト教の教えです。
でも、慈悲利他のことを理解し得ない若い私には疑問が残りました。じゃあ、いつになったらおなかいっぱい食べ、気が済むまで喉を潤していいの? 答えは「他人のために自分を犠牲にすることをキリストはお喜びになります」 ……??
そして、その後、私はしばしキリスト教とは距離を置くことになりました。
ところが、ある考えに行き当たったら、今までの謎が一気に解けたのです。
それが「愛のコーヒーカップ」
常に自分のおなかが満たされていれば、それ以上のものは、すべて自然に周りと分かち合うことになる、ということ。まさに目からウロコ!
“自分の心を自ら愛を持って満たしておくこと”
これは私たち一人ひとりの責任、“お仕事”なのです。